2016年1月17日日曜日

第61回:Strength & Fear

Strenght= 強さ
Fear=恐れ

人間の健康はこの二つの感情のバランスの上に成り立っている。
普段は、この感情が50/50で均衡がとれているので大きな問題は起こらない。
心と身体も近いところにある。

それが、新しいことや困難なことに遭遇するとこのバランスに変化が起こる。

何か新しいことをするときは、多かれ少なかれ恐怖や不安を感じるものだ。しかし、それを上回るやる気が強さとなり新たな一歩を踏み出すことができる。

しかし、その状態はいつまでも続かない。
時間とともに恐れが強さを上回わることがある。
そうなると健康は音を立てて崩れ始める。

例えば、仕事で新たな役職と共に大きなミッションを与えられる。
責任はあるが、やりがいを感じることができる。
この時点では、多少の不安はあるものの、強さの方が大きな割合を占める。

それが、思うように結果がでない、残業が続く、部下が思うようについてこない等、様々なことが怒ったり、その状態が長時間続くと、知らず知らずのうちに恐怖が強さを飲み込み始め、ある時点で恐れが強さを上回る。

本人は、使命感による強さで動いているので、恐怖が大きくなってきていることを気が付かないが、こういう状態になると身体には何かしらの症状が現れてくる。

はじめは肩凝りや腰痛などの痛みを感じることが多い。
それを放っておくと、動悸や息苦しさ、睡眠障害などが起こり、さらにひどくなると鬱などの症状を発症する。

人間の身体は非常に良くできている。
痛みを使って、身体の持ち主を休ませようとする。それが叶わないと、症状を徐々に強くして身体を止めようとしてくれる。

身体は何をすべきを知っている。

本人は強さが恐れを上回っていると思っていても、身体は無理だということを教えてくれる。

このように、自分で自分の状態が分からなくなってしまっている状態を「心と身体が離れてしまった状態」と呼んでいる。

身体は無理だと言っている。自分はやらなくてはと無理をし続ける。
いわゆる気力だけで動いている状態。

このような状態になったらやるべきことは一つ。
「身体の声を聴くこと」だけ。そして、それに従うことだ。

身体が何をしたいか?どうしたいか?

身体の声を聴くための時間を作る。ゆっくりする。
よく休みにたくさん寝てしまうと身体がだるくなるや頭が痛くなるということを聞く。
それはゆっくりすることによって、普段感じることができない身体の声を聴くことができているのだ。
したがって、その感覚を無視してしまってはいけない。身体の声に従う方がいい。
そうすることによって、離れてしまった心と身体を引き寄せることができる。

勝者はいつでも健康な身体だ!

健康なしに成し遂げられるものはない。逆にいえば、健康を害してまでやらなくてはならないことなどあるのだろうか?

忙しいときほど、身体の声に耳を傾け、その声を尊重してあげると良いのかも。
身体は本当に良くできている。痛みは身体を助けてくれる。
そうやって考えると痛みにも感謝することができますね!