2013年2月6日水曜日

第35回 Dehydration(脱水症状)

治療をしていて気づいたこと。いろいろなことをする前に、自分で低血糖と脱水を改善すれば消えてしまう症状が多いのではないかということ。実にもったいない。

オーストラリアで治療していたときはほとんど感じなかったことなのだが、日本で治療するそのほとんどの患者さんがこれらのどちらか、ひどい時は両方とももっているような気がする。もちろん本人は気が付いていない。

身体の排泄機能に問題がある人がとても多い。発汗。小便。大便。涙、そして、呼吸。排泄がうまく行われないということは、不必要な物質が体内に溜まっていくということになる。当然これは問題を引き起こす。

今日は、水分補給の啓蒙の意味を込めて脱水について書いてみようと思う。

脱水とは読んで字のごとく、身体から水分が少なくなってしまった状態を言う。摂取量<排出量の状態である。

原因としては、ひどい下痢、嘔吐、熱や多量発汗などがある。そして、水分の補給量が少ないときも当然ながら起こる。

症状は、唇や肌が乾燥したり、不眠、のどの渇き、尿量の低下、涙がでない。そして、頭痛、便秘、めまいや立ちくらみ、慢性疲労や決断力の欠如などもみられる。これらの症状以外にも、尿の色が濃い黄色やコハク色の時は1つの目安になる。

さらに、我々の筋骨格にも問題を引き起こす。例えば関節痛や関節腫脹。関節軟骨は多くの水分を含んでいる。脱水状態では、摩擦が大きくなる。筋肉痛ももちろん起こる。 それに起因する肩コリ、腰痛、下腿痛なども十分考えられる。

脱水による痛みや筋緊張。治療でさらに水分を消費する。身体が治そうとするのにさらに水分を必要としてさらに脱水。負のサイクル。治療してるんだか、悪くしているんだか。

私は患者さんによく水分を補給するように伝える。治療中も水分補給を推奨している。もちろん自分も水分を補給する。

しかし、患者さんのなかには水だと飲めないと言う人がいる。お茶やコーヒー、ジュースだったら飲めるけど、、、。これは脳がだまされている。脱水の症状があるにも関わらず、カフェインや糖質の刺激のほうを好んでいる。 脳は快楽を求めるが、腸はそうではない。カフェインを飲んで興奮しさらに水分を消費。ジュースの飲んで低血糖を起こす。

あとは、水が身体に入っていかないと言う人も多い。これは排泄、代謝がうまくいっていないことを現わしている。汗が出ない、小便が少ない。腎臓、肝臓、心臓、リンパ系、血管系。うまく排泄できないから入れることができない。こう言う人は本当に多い。この状態で発汗を促すと呼吸が苦しくなってします。したがって、サウナや温泉などが苦手になる。

私が患者さんを治療するときは、排泄機能を高めることから始めることが多い。そして、水分を補給し、汗をかくように促す。人間が生活するなかで当たり前の感覚、機能が失われている。これでは身体は治らない。

エンジンオイルがない車を運転するとエンジンは焼けついてしまう。人間の腎臓は少ない水分量に適応してくれる。これは凄いが限界はある。慢性的な脱水が起こっているので、夏になるとバタバタ倒れてしまう。これは本当に危険だ。

急に水分量を増やすと3週間はトイレが近くなる。この3週間は腎臓が機能を回復してくれている期間だ。どうか我慢してトイレにいって頂きたい。

過剰な暖房が新たな乾燥、脱水を生む。水分補給で多少の冷えは解消するはずだ。

簡単なことだけど、重要なこと。自分が脱水かもと思ったかた、まずは3週間、水分補給を頑張ってみてください。きっと身体が喜んでくれるはずです。




0 件のコメント:

コメントを投稿