2013年12月20日金曜日

第45回:DISEASE

DISEASE= 病気

DIS=不~・非~・無~など~できない。
EASE= 楽・気軽・安心・ゆるむ

病気とは、「楽になれれない」「安心できない」「ゆるめない」状態。

The Body is a Unit = 身体は一つである。オステオパシーの原則の一つ。
人間が「BODY」「MIND」「SPIRIT」で構成されているとすれば、病気の状態とは、そのうちのどれかが、もしくは、その全てが「DIS・EASE=ゆるめない状態」になっている可能性がある。

WHO(世界保健機関)は健康を次のように定義している。
「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない。」

WHOの定義もこのことを現わしているようだ。

BODY=筋肉・骨・筋膜・神経・血管・内臓・リンパ管・細胞
MIND=不安・恐怖・イライラ・焦燥・嫉妬・緊張
SPIRIT= 気力・意識・想い・理性・知性

治療とは、これらが「DISEASE」になっていたら、それを「EASE」にすることを目標にすれば良いのだろう。

BODY、特に筋肉だとイメージがつきやすい。
硬くなった筋肉を柔らかくする。

しかし、これはMINDやSPIRITにも起こる。多くの患者さんはこちらに問題があるほうが多い。
これらの問題は、BODYを使ってその存在を表現する。「痛み」として表現されることが多い。

BODYにある、その警告を無視しつづけると、「心」に症状が移行する。
移行するというよりは、本来の問題に戻っていくという感じだろう。

精神疾患と慢性痛の関係性はこれで説明がつく。

私は、ぎっくり腰も寝違いもうつ病もその発症に大きな違いはないと思っている。
その警告が、BODYにあるかMINDにあるかの違いだけ。

どこかに痛みや不調があるということは、身体からのなんらかの「警告」である。
その「警告」を無視してはいけない。

健康になろうと思えば、自分の身体の声を良く聞き、EASEになる方法を見つける努力をすることだ。そして、治療は、そのきっかけを見つける手伝いをすること。

EASEになる方法は、その環境を変えることが難しいと思えば思うほどその解決策を実行するのが困難だと思う傾向にある。自分で自分を縛っている。

仕事を休みたい。転職したい。恋人と別れたい。離婚したい。お金がない。
運動をしたい。食生活を正したい。

何が「DISEASE」の原因になっているのかがわからないという場合もある。
原因がわからないのに、何をすれば良いのかという質問を頂く。

一つ確実なことは、身体からの警告は、「今の生き方は、あなたに合っていない」「あなたは無理をしている」と教えてくれているということだ。

この警告を尊重して、身体を健康にするために良いと思うことをしてみることだ。
治療もその中の一つなのだろう。

その行為が本当に健康に良いかどうかというのは二の次で、自分が自分の健康のために自分で決めたことを行うと、その行為は必ず自分に対してポジティブに働く。

身体の硬い赤ちゃんはいない。身体が硬くなるのは後天的なもの。
厳しい環境により作られる。

不調は身体からの警告!感謝するべきもの。

無視もできるし、尊重もできる。
全て自分の選択次第。自分が選択したように身体は反応する。
身体は、自分の生きてきた証。

治りたいと思えば、治ろうとしてくれる。
無理だと思えば、次の警告を出してくれる。

自分の身体の声を聞き、身体の喜ぶ生きたかを選択してみては。

新年の抱負は何にしようかな?


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