2013年5月28日火曜日

第40回:生き方を変える。

先日38回目の誕生日を迎え、本当にたくさん方からメッセージを頂いた。感謝、感謝。

その中に印象に残る言葉があったので、今日はそのことについて書いてみようと思う。

その言葉とは、「心もカラダも本当に変わりました」という一人の女性からのメッセージだ。
なぜ、この言葉が印象に残ったのかというと、「変わりました」という言葉に感動したからだ。

でも、私の感覚からすると「変わりました」ではなく、「変えることができました」なのである。

私は治療を通して2つのことをする。それは、身体のバランスが最適と思われる状態にすることと、より最適な状態に近づける、或いは、その状態を保つことができるようにいくつかのアドバイスをすることだ。

このように書くと「変わりました」でも良いように思えるかもしれない。実は違う。

私が身体を最適なバランスにするのではない。そのためのきっかけは与えるかもしれないが、あとは刺激を受けた身体が行なってくれる。身体には元来自然治癒力があり、ホメオスタシスという身体を常に一定に保とうとする働きが備わっている。それだけのことだ。

オステオパシーの創始者AT.スティルも「Find it, Fix it, and Leave it」と言っている。つまり「見つけて、治して、あとは放っておけ」ということだ。ここでいう"it" が何を指しているのかが重要になる。

身体が本来持っている治そうという力を信じることができるかどうかが大切だ。信じれば身体は必ず応えてくれる。あとは、それを待てるかどうかだ。

ここまではが私が少なからず関与できること。しかし、もうひとつのアドバイスへの反応は患者さんに委ねられる。

私は、身体が最適な状態に近づくことができるであろう事柄についてアドバイスをする。
生活習慣、食事、運動などなどそれは多岐にわたる。人によっては少ない時もあれば、とても多くの事柄を指摘する場合もある。

オーストラリアでは、自分が処方したアドバイスにもしっかり責任を持つように言われる。処方したアドバイスを患者さんが行なわない場合は、その責任は治療する側にあるというのだ。
でも、ここで重要になるのは患者さんにも責任があるということを認識してもらえるかだ。
いろいろ説明はするが、最終的にやるか、やらないかの判断は患者さんがする。

やるか、やらないかの間には何が介在しているのだろう。どちらにしても患者さんの選択だ。
いかなる選択にしても自分で選ぶということはとても大切だ。そして、行わないという選択肢を選んだ背景を考える。少しづつ見えてくる。

したがって、ここでも「変わりました」ではなく、「変えることができました」になる。やるという選択を自分でしたからだ。

症状とはその時の身体の状態を知らせてくれているサインだ。そのサインから原因であろう事柄を見つけ、その事柄を治すために必要なことを実行する。あとは、野となれ山となれ。「Find it, Fix it, and Leave it」。"it"が見えてきましたか?

今までの生き方では身体の良い状態は保てませんよ!と身体が教えてくれている。そうなればいままでの生き方を変えるだけだ。そして「心もカラダも本当に変わりました」となれば最高だ。

ちなみに、このメッセージをくれた方は、妊娠6カ月目に突入。夏が終わったころにはママになる。

つわりは大変そうだったが、それも楽しそうに?!乗り切り、妊婦さんライフを見事に満喫している。
お母さんがハッピーであれば、お腹の中のベイビーもさぞ快適なことだろう。ハッピーな子が生まれてくるはずだ。

今年も素敵な誕生日になりました。

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