2012年12月10日月曜日

第29回 Spiritual

皆さんは「スピリチュアル」と聞くとどのように感じるだろう?

なんだか怪しい感じがする?霊?神秘的?などなど。「スピリチュアル」と言う言葉は良く耳にするものの実際問題なんだか良く分からない。おまけに、日本ではテレビなどで面白おかしく扱われてしまったので少し歪んで伝わっているのではないかと思う。私も、「スピリチュアル」聞くと、E原さんとM輪さんが深夜に2人でやっていた番組を思い出してしまう。

先日、少しブログにも書いたのだが、WHO健康の定義に「スピリチュアル」という言葉が加えられるかもという動きがあるようだ。

「スピリチュアル」を治療する。

日本人は、もともと神様や仏様のような霊性と生活が密に関係していたように思う。これは医学の面でもそうであっただろう。しかし、西洋医学の台頭とともにそのような霊性は排除されていき、いまでは生活からも離れてきてしまっているように思う。

もちろん、心、精神、魂などの言葉を積極的に使い、治療している先生もたくさんいる。しかし、治療に、それらの言葉を使うのに違和感を感じる方も多いように思う。

しかし、世界はそちらの方向へ動き始めている。そういうものを無視しての治療、そして、治癒は難しいということなのだろうか。

では、そのWHOでは「スピリチュアル」をどのように定義しているのかというと、

 「スピリチュアル」とは、人間として生きることに関連した経験的一側面であり、身体感覚的な現象を超越して得た体験を表す言葉である。多くの人々にとっ て、「生きていること」が持つスピリチュアルな側面には宗教的な因子が含まれているが、「スピリチュアル」は「宗教的」とは同じ意味ではない。スピリチュ アルな因子は、身体的、心理的、社会的因子を包含した、人間の「生」の全体像を構成する一因子とみることができ、生きている目的ついての関心や懸念と関わっている場合が多い。(WHO「ガンの緩和ケアに関する専門委員会報告」1983年)

つまり、人間全体を考えるときに無視できない、目には見えないが、生きる目的に関する、とても重要な要素だとされる(Wikipediaより)。

最後の一文がなければなんだか良く分からない。もう少し簡単に訳してくれればいいのに。

生きる目標は?自分とは何か?病気とは?死とは?などなどの魂の苦痛。
宗教などに関係なく誰もが感じる苦痛。
それらに明確な答えなどないだろう。しかし、それらがいろいろな形で身体に影響を及ぼす。いままでは、「ストレス」という言葉で片づけられていたのかも知れない。

オステオパシーの原理の1つ、「身体は1つのユニットである」からすると「スピリチュアル」も当然のごとく「ユニット」に含まれてくるのだろう。現にそのような問題を抱えた患者さんは多い。言葉では言い表すことはできないが、辛いことは分かる。それがお互いに一致すればそれだけで症状は解消する。心の解放。魂の解放。精神の解放。

我々、代替医療者ができることは無限に拡がってきている。
実に良い時代になってきた。

我々がそれなりの責任をもてば最後に近づくまで西洋医学に頼ることなく診ることができる。
そのためには、もちろん勉強は必要だが、人間的な成長も必要になってくるのだろう。特に「スピリチュアル」を扱うためには、幅広い事柄、事象に対して自分の考えを明確にしておかなくてはいけないのではないだろうか。 悩んでいる人の前世を当てることが目的ではなさそうだ。

スピリチュアルも含めての健康だ!



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