2012年12月3日月曜日

第27回:The Body Possesses Self-Regulatory and Self-Healing Mechanisms

本日は、以前ブログで書いたオステオパシーの原則のうちの1つ「The Body Possesses Self-Regulatory and Self-Healing Mechanisms=身体は自己調整能力と自己治癒力メカニズムを有している」について書こうと思う。

オステオパシーの考え方は、東洋医学を学んでいる先生にも非常に受け入れやすいと思う。それは、どちらも自然治癒力をとても重要にとらえているからだ。中国とアメリカ、どのように接点があったのかは分からないが、身体を治していくなかでそれぞれが自然治癒力に気が付くタイミングがあったのであろう。とてつもなく凄いことだ。

私が鍼灸を勉強し始めた時から良く耳にする「自然治癒力」という言葉。その言葉を知っているために、はじめから自然治癒力を意識して治療をすることができた、しかし、自然治癒力という言葉がいまも存在していないとすれば、私はどの段階でそのことに気が付くことができたのだろう。


今でも必死に患者さんを「治そう」としていたのではないかと思う。治そうとし続ければ限界がくるのでいずれ気が付くことができたのだろうか。いずれにせよ、早い段階で知ることができる時代にいたのはとてもラッキーなことだ。

身体は、常にさまざまなバランスを保つように働いている。たとえば、血圧、血糖、そして、心拍数などは、いつでも正常の範囲に収まる様に調節され続けている。組織に何らかの傷が付いた時は、我々がその傷を治る様に助けることはできるが、その組織の回復は身体の中に存在する力によって行われている。これが自然治癒力である。

Dr.スティルは「身体を治すのに必要なすべての薬は身体の中に存在する」と言っている。彼は、身体中の組織にある生来の知性、身体を回復させるための賢さ、そして、身体を健康な状態に保つ知恵を有していることを理解していた。

それらのバランスが崩れた時、これらの知恵が身体のバランスを元通りにしてくれる。オステオパスは、これらの力が病気や身体のアンバランスにより障害された時に、どうすれば内なる力が最大限に働くようになるかを考え、そうすることによって少しでも早く回復に導くようにしています。

自然治癒力が働かない状態や減少はいろいろある。それは、身体的にも精神的にもある。しかし、誰もが有している力です。その自然治癒力が最大限に働ける状態を「健康」と呼べるのでしょう。

WHOの健康の定義も見直され、「スピリチュアル」という単語が加えられるかもという話です。スピリチュアルも含めての健康。精神だけでなく、心も含めての健康なのです。昔の人たちは知っていました。途中でそういうのを排除してしまったのです。まさしく、東洋医学やオステオパシーの原理に時代が追いつきて来ています。楽しみですね。



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