2012年11月27日火曜日

第25回:ストレス

みなさんはストレスを感じた時、どのようにして乗り越えているでしょう?

今年も残すところあと1カ月。無事に年末年始を乗り切って頂くために、今日はストレスについて書いてみたいと思います。

現代社会はストレス社会と言われています。したがって、治療においてもストレスを無視することはできません。

ストレスの原因はいろいろあります。仕事の重圧、家庭の役割、人間関係、お金、心配事。これらは比較的気が付きやすいものですね。しかし、体調面、睡眠不足、栄養バランス、長時間に渡る同じ姿勢など気が付きにくいものもたくさんあります。

好きなものばかりを食べる。先日言ったように脳は騙されるけど腸にはストレスがかかる。たばこやお酒などの嗜好品も同じですね。脳は喜び、身体は悲鳴をあげる。ストレスです。

長時間のデスクワークも同じです。「私はPC作業が大好き」と言っても身体には大きなストレスが掛かっている。運動も得意な動作だけを繰り返しているといつの間にか怪我の連続という負の連鎖が始まる。すぐに変化がなくても、数か月、数年後には健康問題になっている可能があります。

この様に、自分にとっては「楽しい、嬉しい、おいしい」など喜ばしい感覚もストレスとなり、いろいろな身体問題となっていることがあるんです。そして、患者さんはまずこういうことを自ら言うことはありません。あまりに症状がとれない時は確認しても良いかもしれませんね。

大切なことは、身体からのサインを見逃さないようにするということです。身体は、小さな感覚や身体の痛み、いろいろなサインを出します。忙しい日々やプレッシャーの中にいると見逃してしまうこれらのサインですが、見逃がし続けると身体は必ず悲鳴をあげます。身体的には、ぎっくり腰や寝違いなどが起こるのかもしれないし、精神的にはうつなどの症状として現れてくるでしょう。身体は強制的にそれ以上の行動を止めようとします。そうなってからでは治すのは大変です。 最悪の場合は、もっと深刻な病気や過労死なども起こりえるでしょう。

身体のサインに気がついても、気が付かないふりをする。その結果が取り返しがつかない結果だとしたらどうでしょう?

オーストラリアの大学の教授が「勝者は常に身体だ!」と言っていました。これは、健康な身体なしに成功はあり得ないということです。健康とはとても大切なんです。

全てのストレスを消す必要はありません。ストレスは時にモチベーションやパワーになります。それゆえ、うまく付き合えるといいですね。

忙しい時は、目の前にいろいろやらなくてはいけないことがあるでしょうが、、一旦立ち止まり「自分はハッピーか?」という自問をし、身体のやりたい事、したい事をしてあげる。そういうことが繰り返しできれば、健康を保つことができ、病気にならずにいられるのではないでしょうか。

みなさんは、自分のストレスの原因が何かおわかりですか?




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