これは、とても優しい手技を用いてリンパや体液の循環を促進する手技です。この手技は、むくみなどにとても効果があり、さらに副交感神経系を刺激することによって身体にある緊張を解放することができます。ここで言う’むくみ’とは目に見える物だけでなく、目に見えない体液の流れの停滞も指しています。
リンパへの手技はそれ単体で用いられることはほとんどありません。他の症状に付随して起こっている、或いはその原因となるリンパの流れを改善します。
では、効果がある症例をいくつか挙げていきます。
- 手術後の痛み、むくみ
- むくみ
- 手足の痛み
- 多発性硬化炎
- 慢性疲労症候群、線維筋痛症
- ストレス、疲労
- 関節炎
- 頭痛、片頭痛
- 不眠症、バイタリティーの消失、記憶低下
- 免疫系
- 減量
私は癌ではなく、膝の前十字靱帯の手術直後のむくみを治療をしましたが、治療とともに目に見えて腫脹を改善することができました。特に、手術の後は、優しい刺激で十分に身体は反応します。怪我~手術と身体は長い間ストレスにさらされます。そこでさらに強い刺激を用いる必要はないのです。まずは、身体を落ち着かせるように刺激を入れるようにしてください。私はこの時、まず下肢のリンパの流れを改善し、その後股関節、膝関節、足関節をBLTで治療してバランスを取る様にしました。
そして、リンパ循環の停滞、鬱滞は、免疫力を著しく低下させます。したがって、風邪や病気になりやすい状態になります。したがって、リンパの流れを良くしておくことは、病気の予防にもなります。
例え風邪をひいてもあきらめずに、そこでしっかりリンパの流れを良くしておくと薬を飲まなくてもスムーズに改善が見られます。薬が好きでない方は是非試してみてください。
私の経験から言うと、東洋医学でいうところの気滞、気鬱の状態にある人はほぼ100%と言っていい位リンパの流れに問題があります。しっかり流れを改善して身体も気持ちもすっきりするようにしてあげてください。必ず喜んでくれます。
リンパへの手技をするにあたり最も大切になってくるのが解剖です。 解剖。解剖。解剖。
解剖なくしてオステオパシーはありません。手技をしながらしっかりと目的の部位をビジュアライズできるように勉強しておいてください。目に見えるむくみはある程度治療できますが、目に見えない流れの停滞は視覚的に感じていかないと見えてこないと思います。そうなると、エステでこすっているのと大差なくなってしまいます。
最後に、ワンポイントです。よく”末梢から中枢へ”と言われると思いますが、まず中枢側にスペースを作って末梢から流してみてください。例えば、下腿にむくみがあっても、鼠径部にスペースを作って、大腿にスペースを作って、最後に下腿から流してください。きっと綺麗に流れると思います。試してみてください。
では、風邪をひかない様にリンパの流れを綺麗にしましょう。
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