2012年11月5日月曜日

第19回 Centralization

本日は、’Centralization=集中’について書いてみる。

治療中は覚醒も必要だが、同じように集中力を要する。そして、使う手技によって一気に集中力を高める必要もある。皆さんは、そんな時どのようにして集中力を爆発させているのだろう?

オステオパシーでは、頭蓋、ファンクショナルなど間接法の際に特に高い集中力を求められる。
ある程度、経験があれば違うのかもしれないが、私はまだ意識的に集中力を高めるようにしないと思ったように診ることができない。

そして、高い集中力のレベルも一定でなくてはならない。その集中力は自分の体調やコンディションなどに左右されるべきではないし、コンディションが悪い時ほど強い集中力が発揮できるように訓練しておいたほうがよいうだろう。

覚醒から一気に入る深い集中力。これには訓練が必要だ。

では、オーストラリアの授業で教えられる方法を書いてみる。
  1. 椅子に深く腰掛ける。
  2. 膝は90°、両足の裏がきちんと床に着くようにする。
  3. 背筋を伸ばす
  4. 目を閉じて、何回か深呼吸する。
  5. 自分の回りのスペースを感じる。
  6. 患者にも十分なスペースを与える。
まずは、自分がリラックスできる状態をつくり、そして、患者さんにもリラックスできる環境を与える。
これはとても大切なことだ。患者さんを触る前に自分がしっかり落ち着く必要がある。

両足を床に着けるのは安定性ということもあるのだろうが、大地からのパワーを感じるためと言っている先生もいた。オーストラリアでは、たまに裸足で治療しているヒッピーな人もいる。

そして、先生は瞑想やヨガなどを日常的にしておくことを勧めていた。
日本では座禅などもよいでしょう。
はじめは一人でやるのは大変なのでグループワークに参加しても良いのかもしれない。

そういえば、エドガー・ケーシーも瞑想をしないなんて考えられないと言っていた。彼は、瞑想をとても大切に考え、彼の本「神の探究」にわざわざ瞑想の項目を増やしたくらいだ。

私は、集中力に限界はないと思っている。短時間でしっかりと高めることができればより細かい動きや現象まで感じることができるだろう。それが自然にできるようになっているのが理想的だ。

私も練習をするようにしている。家のような静かなところでやってみたり、電車のなかでやってみたり、時にはサウナで我慢しているときなどにもやるようにしている。でも、やっぱり難しい。

あと、大切なことは、どうしても集中できない時。そういう時は、患者さんから一度手を離なして、上に書いた順番を繰り返しやってみる。リセットも必要だ。そして、準備が整ったら再度手を置く。

先日、永平寺別院長谷寺の雲水さんの話しを聞く機会があった。その中で、雲水さんは、姿勢と呼吸が整えば、考えはまとまるとおっしゃっていた。心が乱れているときは、いつもやっている合掌ですらできなくなってしまうとのことだった。

治療もきっと同じなのだろう。

集中力!
何か良い練習方法があったら教えてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿