2012年10月6日土曜日

第5回 Soft Tissue Technique

本日は、ソフトティシューテクニックを紹介します。ソフトティシューとは、軟部組織を意味します。これは直接法のなかでも基本中の基本と言われる手技です。整骨院の治療にもとても活用しやすいのが特徴です。今日からしばらく直接法の簡単な説明をしていきます。お付き合いください。

Soft Tissue Technique
適応症
  • 筋緊張緩和
  • 筋膜のストレッチ
  • 治療部位の筋筋膜への循環の促進
  • 治療部位の組織の栄養の促進
  • 異常な反射の正常化
  • 局所の免疫反応の促進
禁忌症
  • 急性炎症
  • 治療部位の肌の病変
  •  骨粗相症
  • 骨折
  • 血腫
  • 疼痛、または、過敏すぎる周囲組織の反応や組織の拒否反応
 治療原則
  • 治癒過程の促進
  • 短くなった組織のストレッチ
  • 筋緊張緩和
  • 関節液、組織液などの循環の促進
  • 痛みの低下
 手技
  • クロスファイバーテクニック
オステオパスに最も良く使われているテクニック。 ゆっくり、リズミカルに筋繊維を横断するようにマッサージします。
局所の循環の増加。筋のストレッチを目的としています。
  • ロングチューディナルテクニック
 筋繊維の走行に沿ってマッサージしていきます。
 局所の循環の増加。筋のストレッチを目的としています。
  • インヒビション
圧痛部位を探し、そこにゆっくり継続した圧を加えます。患者に深呼吸を数回してもらっても良いです。押している部位に変化がでるまで続けます。
硬結部のストレッチ。局所の循環の増進を目的としています。
  • マイオフェイシャルリリース(直接法)
動きの低下している方向へ筋膜のストレッチを行います。
 結合組織のストレッチ。局所循環の促進を目的としています。
  • フリクション
早くて短い動きで。繊維の走行に対して横断するように動かします。じばじば痛いことがあります。
主に、炎症がある腱、靭帯に用います。
炎症を抑え、治癒の促進を目的としています。
  • エフュラージ
ゆっくりとして、リズミカルなさする様な動き。通常、オイルを用いて使われる。
静脈やリンパのウっ滞や、心配の緩和などに用いられます。
 体液循環の促進。患者リラックスを目的にしています。
  • ストレッチ
筋の起始、停止を遠ざけゆっくり伸長を加える。ハムストリングくらい大きい筋肉では30秒を理想的とするが、それより小さな筋肉では短くても構わない。
硬く、収縮した組織、結合組織のストレッチを目的に行われます。

名前はちょっとわかりずらいですが、内容はどれも簡単です。多分、みなさんもすでに日常の診療で使っているものもあると思います。
そして、エッ、これしかないの?と思った方。はい、これしかありません。日本の指圧、柔整の後療法などの方法を細かく書いたら軽くこれの何倍もあるでしょうからその凄さがかわります。


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