2012年10月17日水曜日

コラム: Crazy about Diet!

日本に帰ってきてはや7カ月。日本って面白いと感じたことを書いてみます。

それは何といっても「ダイエット」。

日本の国民のダイエットの興味の高さは世界でもトップレベルでしょう。でも、その意識の高さがゆえにおこっていることがあります。

まずはなんと言っても体重に関する会話がとても多いということです。

太った?どうしたの?痩せた?何して痩せたの?などなど。

皆さんもきっと記憶にあるはずです。最近では、天気の話しより体型に関する話しのほうが多いのではというくらい。まぁ、そのくらい意識が高いともいえるのですが。これと同じように年齢の話しが多いのも日本の特徴です。
私がオーストラリアにいた6年間で体重、年齢が会話になったのなんて本当に数えるくらい。まぁ、年齢の話は、アジア系の人たちが増えると自然と増えるので、文化的な背景も関係するのでしょう。

まるでWhat's up?感覚という感じですね。このようにしてお互い確認しあうのも日本人の良いところとしておきます。

この挨拶がわりの体型の話しはまだ許せるとして、全くもって許せないのが最近テレビなどでみるダイエット関連の報道の仕方。広告だからしょうがないのもわかる。けど、これは本当に最悪。

つい先日、テレビを見ているとある有名人がヨガについて話していた。妊娠中に14kg増えて、出産後そのヨガをやったら妊娠中より15kg痩せた。しかもくびれができたと自慢顔。

このタレントは広告で使われているのだから特に何とも思わないが、この報道の仕方はいかがなものであろう。これだけではない。ガリガリの女の人がでてきてピラティスは痩せる。今度は整形だらけのおばちゃんが出てきて、こう動けば痩せると言う。こっちがあなたを心配しちゃうよ。

本当にヨガやピラティスを愛していてその良さを伝えたいのであればこういう広告の仕方はしないでしょう。
それらの運動をして筋肉量が増すことにより基礎代謝があがるからその結果として体重減少がみられるだろう。とか、ストレスを減らすことにより交感神経の過緊張がおさえられ、今までその代わりに行っていた過食を減らすことができるので痩せる。とかならまだ話しはわかる。

ピラティスは、ケガからの回復を目的に作られたわけであって、痩せるためにつくわれたわけではない。

さらにひどいのは、痩せる食べ物。スープ。サプリ。ジュースなどなど。流行ってはすたり、また新しいのを作り出す。それを健康の専門家までが勧めている。痩せるための何か薬でも入っているの?

痩せるということがどういうことかわからなければいけない。

出るほうより入るほうが多ければ体重は増えるのである。極端にいえば、何も入れなければ体重は落ちるのだ。ただ、それだけだ。

挙げていけばきりがない。子供に関するこは特に頭にくる。子供のダイエット。運動不足。これで日本の未来は大丈夫なのか。

骨密度。気付いた時にはもう遅い。一番からだが出来てくるときに栄養を制限するのはとても危険だ。

ちなみに、身体が大きなイメージのあるオーストラリア人。平均寿命はなんと82歳で世界で4位。日本の84歳に比べるともう少しですが、これから逆転することは十分にありえると思います。さらに子供の学力でも日本はオーストラリアに抜かれてしまっている科目がある。オーストラリアの子供たちは勉強もしている。これに加え、しっかりとした運動、そして、成人してからの運動、あとは本質を見る目を持っていることによるのではないかと考える。


ダイエット。ヨガ。ピラティス。子供の健康。健康食品。どれにも本質がある。
試す前に本質を知ることだ。いつまでも騙されているわけにはいけない。
子供の親は子供の未来もかかっている。学校、塾などを必死に調べるように、栄養についてもしらなくてはいけない。

ブームを作りたがる日本の文化。その中にいるわれわれ日本人。本質を見る時代が来ているように思う。オーストラリアにも日本ほどではないがブームをつくる報道はある。でも、同時に正確な報道もされる。日本には正確な報道、情報があまりにも不足している。

っと、熱く語ってしまいましたが、日本にいるとわからない不思議なことはいろいろあります。また、何か気が付いたら書かせてもらいます。

よしっ、私も今日からダイエットだ!



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