この手技は1955年にLawrence Jones DOによって作られました。したがって、ジョーンズテクニックとも呼ばれます。
これは、"Spontaneous Release by Positioning" Spontaneous=自発的な、Release=解放、Positioning=ポジション。つまり、身体をあるポジションにもってくことによって起こる自発的な解放を意味します。
3つの重要な特徴があります。
- 身体の前後にある圧痛点を探し、触診する。この圧痛点は、トリガーポイント、チャップマンの反射点や経穴と似ているところがあります。
- 患者は、その圧痛が最も楽になる体位に位置されます。
- 術者は、患者をニュートラポジションに戻すのをサポートしなければいけない。
- 圧痛点を探します。
- 圧痛がどのくらい強いのかのベースラインを患者と確認します。
- その圧痛が最もらくになるポジションを探します。
- そのポジションで90秒、或いは触診している感覚が変わるまで保持します。
- 患者をゆっくりニュートラルのポジションに戻します。
- 圧痛点を再テストします。
圧痛点
Jonesの圧痛点は全部で200以上あります。これはトリガーポイント、チャップマンの反射点、そして経穴などとも似ていることろがあります。不思議です。きっと参考にしたのかも知れません。
身体前面の圧痛点はFlexed dysfunction(屈曲障害)に関係していることが多く、屈曲位で施術されることが多いのに対し、後面の圧痛点はExtended dysfunction(伸展障害)が多くみられ伸展にで施術されることが多いです。
身体の外側に近いところにある圧痛点に関しては、それらに側屈や回旋を加えて施術すると良いでしょう。
基本的には左右差から探していくと分かり易いのではないかと思います。
1回の治療では、5、6個の圧痛点が用いられます。最も硬く、圧痛の強いところから施術してみてください。それだけで、多くのマイナーな圧痛点は消えてしまいます。
この手技は、行うのが簡単な分オーバートリートメントになりやすいです。そうすると逆にバランスを崩してしまうので、刺激量には気を付けて行ってください。もちろん、他のテクニックとの併用も可能です。
では、痛いところを見つけて、痛くないところに身体を動かし、90秒ホールド、しっかり支えて元に戻す。やってみてください。
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