2012年10月25日木曜日

コラム: 大学の1年

本日は、オーストラリアの大学の流れについて書いて行きます。もしかしたら、今後留学したい人の参考になればと思います。

オーストラリアの場合は、2月末に新学期が始まります。1年2学期制です。1学期は12週と決まっています。そして、12週が終わると、1週間のテスト休みがあって1カ月のテスト期間になります。

一度、学期が始まるとそれは深い海に潜るかのごとく次々ある課題、、テストに備えて行かなければなりません。3週目に1つの課題、5週目に小テストが2つ、7週目に課題、10週目に実技小テスト、12週目に小テスト3つ。だいたいこの様な感じで進んでいきます。毎週カウントダウンで進み。気が付いたらもう12週という感じで終わってしまします。だいたいの教科が課題50%、テスト50%とかで配分されているのでどれも手を抜くわけにはいきません。

それらの課題は、1週目の各教科の時に分かるので、1週目にその計画を立てることから始まります。あとは、いかに決めた計画どおり進めていくかです。はっきりいって自分との勝負です。さぼったら後々倍になって返ってきます。

通常、どの科目も講義とチュートリアルで構成されています。チュートリアルとは、クラスを小グループに分けて、クラスでやった内容の問題をあらかじめ解いて行きみんなで答え合わせをするクラスのことを言います。解剖や生理などの重要な科目はこれにワークショップと行って実際に検体で確認したり、実験をしたりするクラスが加わります。したがって、解剖などは、講義3時間、チュートリアル2時間、ワークショップ2時間。1週間に7時間で編成されます。テストもペーパーテストと検体にピンをさしてあるフラッグレース、そして、口頭試問の3つ行わなくてはなりません。本当に隅々まで知らないと受かりません。そうです、ただの地獄です。でも、しっかり勉強するにはとても良い制度なので、日本も解剖だけにでも取り入れたら良いのではないでしょうか。

オーストラリアでは、講義に関しては先生が出席をとってはいけないんです。強制的に出席させてはいけないんです。そして、学生課にいつも生徒の数を数えられているので先生も手を抜くことができません。つまらない授業をすると生徒からクレームが来てすぐクビになってしまします。しかし、出席をとらないからラッキーというわけにはいかないんです。一回の授業でものすごい量進んでしまうのでなかなか休む人はいませんでした。

そして、各授業の間に休み時間というものもありません。なんとなく終わり、次のクラスに移動しなんとなく始まっていきます。そして、9時から5時とかの日は、みんなお腹が減ってしまうのでいろいろ食べながら授業を受けます。ひどい時は、まるで映画館のようです。おやつも日本では考えられないようなものばかり、生のニンジンやセロリをポリポリ食べたり、ツナやコーンの缶詰を食べたり。 鞄からフォークやナイフ、缶切りなどなど。でも、みんな意外とヘルシーなんです。

そして、テスト。テストは基本的には、課題、小テスト、テストの合計で50%以上とればパスできます。これだけ聞くと意外と簡単な様な気がするのですが、みんなガンガン落とします。だいたい1年で10名くらい留年したり、退学したりでいなくなってしまいます。でも、上の学年から同じくらいの人が降りてくるので結局クラスの人数は変わらないのですが。オーストラリアの大学は基本的には追試はありません。しかし、うちの学部はテストが難しいからか追試をやってくれました。僕も5年間で2年生の時に1科目だけ受けたことがありますが、これを落としたらまた来年かと思うと少し緊張したのを覚えています。

慣れるまでは大変ですが、慣れてしまえばあとは何とかなります。これから留学しようか迷っている人は、迷うことなく行ってみてください。それ以上のものを得ることができます。まぁ、多少辛いでしょうが、そこは日本人、気合いと根性あるのみです。押忍! 


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